年金収入だけに頼らないライフプランを立てよう

年金収入だけに頼らない生活設計を

豊かなセカンドライフを実現するためには、経済的基盤をしっかりと整えておく必要があります。

仕事をリタイア後は、年金収入が生活を支える柱になりますが、公的年金収入だけではどうしても不安が残ります。できれば、年金収入だけに頼らない生活設計を早めに立てておきましょう。

公的年金制度は不安定

公的年金制度は、国民の支え合いの精神に基づき国が運営しているもので、全ての国民は20歳から保険料を納めることが義務づけられています。年金の受給年齢は以前は60歳からでしたが、現代は65歳からになり、将来は70歳からになる可能性もあります。

少子高齢化が急速に進んでいるため、公的年金制度自体が揺らいでいますが、年金の受給額が減額になる可能性も否定できません。

50代からのライフプラン(生活設計)を立てる場合、公的年金収入だけに頼らない方法を検討しておきましょう。

受給できる年金額を知っておこう

50代のうちに確認しておきたいのが、年金の受給額です。

現在では毎年1回誕生日前に「ねんきん定期便」が届くようになっており、50代以上の場合は「老齢年金の見込額」のほか、「これまでの年金加入期間」「これまでの保険料納付額」「最近の月別状況」などが記載されているので、よく確認しておきましょう。

また、インターネットから照会することができる「ねんきんネット」や、電話で照会できる「ねんきんダイヤル」もあります。

「ねんきん定期便」の詳細については、日本年金機構の次のページをご覧ください。

   ⇒ ねんきん定期便について(日本年金機構)

しかし、今すぐ詳しく知りたいという場合は、最寄の年金事務所や年金相談センターに出向いて相談してみましょう。その場で年金見込み額を確認することができ、年金に関する色々な相談をすることもできます。

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公的年金以外の収入源を確保しておこう

老後の生活費が公的年金だけで賄うことができれば申し分ありませんが、年金収入だけでは不足する場合や不安がある場合は、50代のうちから何らかの対策をとっておきましょう。

十分な貯蓄をしておいたり、個人年金に加入しておいたり、定年後も働けるような態勢を整えておくなど、公的年金以外の収入源を確保しておくことが大切です。


離婚時の年金分割について

50代以降に、何らかの事情により離婚の危機に直面せざるを得ない状況になることがあります。その時に問題になるのが、離婚時の年金分割です。

「離婚時の年金分割」とは、2007年4月1日から改定された年金制度のひとつですが、2007年4月以降に離婚する場合、これまで積み立ててきた厚生年金や共済年金の報酬比例部分について、最大50%の分割が可能になるというものです。

ただし、分割対象は婚姻期間に応じた支給分に限られ、実際に分割する場合は夫婦双方の話し合いか、もしくは裁判手続きによる「合意」が必要となります。

女性にとっては必ずしも有利になるというわけでもないので、今後の老後資金は十分かどうか、またお互いに体が弱くなった場合にどうするか、子供達の考えは・・・など、さまざまな問題を考慮しつつ冷静な判断が求められます。

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