自然農法による家庭菜園とは?
家庭菜園を趣味にするなら、できる限り農薬や化学肥料を使用しない安全な野菜を作りたいですね。
そのひとつの方法が「有機栽培」ですが、さらに一歩進んだ「自然農法」というものが注目されています。
【自然農法とは?】
現在、店頭に並んでいる野菜の殆どは、化学肥料や農薬が使用されています。このような野菜は、きれいで見栄えが良く、また成長も早いので効率的に収穫できますが、一方で味の低下や栄養素の含有量の低下、安全性の問題が指摘されています。
自然農法では、基本的に肥料も農薬も使用せず、土を耕すことも除草もしません。種を蒔いたら、ほぼほったらかしの状態で、あとは収穫のみを行います。
大自然や土の中の微生物の力を借り、植物が持つ生命力を最大限に引き出すような栽培方法で、有機肥料を使用する有機栽培とも異なります。
また、自然農法では、その土地で育った野菜から種を取り、翌年にその種を蒔くということを繰り返して行きますが、そうしているうちに次第にその土地に合った野菜に進化して行きます。
自然農法のメリットとデメリット
自然農法は、化学肥料も農薬も必要ないため、コストがほとんどかかりません。光合成を遮るような背の高い雑草は取り除く必要がありますが、その他は除草せず、土を耕すこともしないので、作業も比較的楽です。
野菜の周囲にクローバーなどを植えておくと、雑草の繁殖を抑えると同時にアブラムシを食べるテントウムシが棲みつくようになります。
野菜の種は自家採取を繰り返して行くため、毎年購入する必要はなく、徐々に病気にも強いその土地に合った種に進化して行きます。
化学物質を使用しないので味も良くなり、環境への負荷も最小限に抑えることができます。
メリットの多い自然農法ですが、最初は土の中の微生物の繁殖も十分ではなく、思うような野菜が収穫できないというデメリットもあります。
今までの農法から転換するには5年ほどかかると言われますが、さらに続けて行くと、雑草が生えなくなり、虫や病気にも強い野菜が収穫できるようになります。
自然農法については、参考書籍が数多く出版されています。
興味のある方は、目を通してみてください。
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