更年期障害を軽くする方法
50代女性にとって、更年期はどうしても越えなければならない山のようなものですが、日常生活にまで影響する更年期障害は、できるだけ軽く乗り越えたいですね。
更年期障害を軽くするには、食事や生活習慣を見直したり、サプリメントや漢方薬を利用したりという方法があります。
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更年期障害を軽くするには
●大豆製品を積極的に摂る
更年期に入ると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少し、さまざまな更年期障害を引き起こします。しかし、大豆に含まれる大豆イソフラボンが、体内でエストロゲンと似たような働きをすることがわかっています。
そのため、納豆や豆腐、きな粉、豆乳などの大豆製品を積極的に摂ることにより、更年期障害を軽くすることができます。
●有酸素運動を行う
ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動を習慣的に行うことにより、更年期障害を和らげることができます。体内にたくさんの酸素が取り込まれ、全身の血行が良くなるほか、自律神経のバランスを整える効果があるからです。
また、気持ちよく汗をかくことにより、気分がリフレッシュされ、更年期による精神的な症状を軽減することもできます。
●サプリメントをとる
更年期障害を和らげるサプリメントとして、「ビタミンE」や「大豆イソフラボン」があります。ビタミンEは、血液の循環を良くし、ホルモンバランスを整える働きがあるため、ほてりやのぼせなどの不快な症状を軽減したり、手足の冷えやしびれの改善にも役立ちます。
また、「大豆イソフラボン」には、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあるため、さまざまな更年期障害を和らげます。
ただし、ビタミンEも大豆イソフラボンも、サプリメントとして摂取する場合は、副作用を避けるためにも、一日の摂取量を守るようにしましょう。
●漢方薬を使用する
更年期の不定愁訴をゆるやかに改善する方法として、昔から使われてきたのが漢方薬です。体内の血液や水分の循環を良くして身体全体の調子を整えて行き、ほてりやのぼせ、イライラ、冷え、頭痛、動悸、不眠などのつらい症状を改善へと導きます。
更年期障害に用いられる代表的な漢方薬として、「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」、「加味逍遙散(カミショウヨウサン)」などがあります。
●おおらかに構える
更年期障害の症状は、深刻に捉えすぎたり、暗く憂鬱な気分でいると重症化しやすいという特徴があります。あまり神経質にならずに、おいしいものを食べたり、買い物や旅行に出かけたり、趣味に没頭するなどして、毎日を楽しく過ごすことが症状の軽減につながります。
また、「笑う」という行為は、脳を刺激し、自律神経のバランスを整えます。ストレスも解消されて気分がスッキリし、更年期のつらい症状を和らげます。
更年期はいつかは終わるので、ひとつひとつの症状にとらわれずに、おおらかに構えて毎日を楽しく過ごすようにしましょう。
●病院を受診する
重症化した更年期障害の症状で毎日がつらい場合は、がまんせず婦人科のある病院を受診しましょう。
病院では症状に合わせて「ビタミンE剤、漢方薬、精神安定薬、自律神経調整剤、 睡眠薬、末梢循環改善薬」などによる薬物療法や、カウンセリングによる心理療法、ホルモン補充療法(HRT)などが行われます。
最も確実なのが、「ホルモン補充療法(HRT)」ですが、これは女性ホルモンの急激な減少が緩やかに行われるように、飲み薬や貼り薬で少量のホルモンを補いつつ、体が無理なくホルモンの減少についていけるようにするというものです。
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