老化の原因とアンチエイジング
50代女性にとって、気になるのは少しずつ忍び寄ってくる「老化」と言われる現象です。
生きている限り、「老化」は避けられないことですが、老化の原因を知り、少しずつでもアンチエイジング対策を行っていきましょう。
日々の小さな努力の積み重ねが必要ですが、アンチエイジング対策をすることにより、老化のスピードを遅らせ、心身ともに若々しさを保ち、豊かなセカンドライフをおくることができます。
アンチエイジングとは?
「老化」を「エイジング(Ageing)」と言うのに対し、「アンチエイジング(Anti-Ageing)」とは、日本語に略すと「抗老化」「抗加齢」という意味になります。
具体的には、加齢と共に生じる老化現象を、食生活や運動、サプリメント、医療などによって予防・改善し、心身共に若々しさを保つことを指します。
高齢化社会の到来とともに、この「アンチエイジング」という考え方は急速に浸透し、アンチエイジング対策に関する情報も入手しやすくなってきました。
老化(エイジング)の原因
老化(エイジング)とは、具体的には髪の毛の変化や肌の衰え、運動機能の低下、内蔵機能の低下、記憶力や判断力の低下などが挙げられます。
効率的なアンチエイジング対策をするためには、このような老化現象はなぜ起こるのか、その原因について理解しておくことが大切です。
老化(エイジング)の原因としては主に次の3つが考えられます。
●ホルモンが減少する
若さと健康を保つ上で最も重要なのが、「成長ホルモン」です。
成長ホルモンは、血行を促進して体の隅々まで栄養を送り、肌の新陳代謝を活発にしたり、老廃物の排出を促進する働きがあります。
しかし、この成長ホルモンの分泌は10代の頃がピークで、20代、30代と徐々に低下して行きます。
さらに40代では、10代の頃の1/4まで低下し、新陳代謝が滞りがちになるため、さまざまな老化現象としてあらわれます。
また、女性ホルモンは、真皮のコラーゲンの生成を促進して皮膚や肌の張りを保ったり、髪の毛の潤いや艶を出す働きがあります。
特にエストロゲンは、免疫力を高めたり、骨密度を保ったり、新陳代謝を活発にする働きがありますが、更年期を迎えると急激に分泌量が減少します。
●体の細胞が酸化する
鉄などの金属は酸化すると錆びますが、同じように人間の体も酸化すると錆びてきます。
そしてこの「体の錆」がさまざまな老化現象を引き起こします。
体が酸化する大きな原因のひとつが「活性酸素」ですが、30代くらいまでは体内の「抗酸化酵素」により、余分な活性酸素が自然に取り除かれます。
しかし、40代くらいになると、「抗酸化酵素」が急激に減少し、除去しきれなかった活性酸素が体内に溜まっていき、細胞の酸化を促進します。
活性酸素以外にも、大気汚染物質、紫外線、たばこ、食品添加物や農薬、ストレスなど、さまざまなものが酸化の原因となっていますが、これらを総称して「フリーラジカル」と言っています。
このような体の酸化作用は、色々な生活習慣病を引き起こすばかりでなく、悪玉コレステロールの増加、肌荒れやしわ、しみ、抜け毛等の老化現象として現れます。
●体の細胞が糖化する
細胞の酸化が「体の錆」と言われるのに対して糖化は「体の焦げ」と言われています。
ホットケーキやクッキーを焼くと、こんがりと焼けて褐色になりますが、これは卵や牛乳などの「たんぱく質」と「砂糖」が結びついて焦げたからです。
これと同じように、食事などから摂った余分な糖質と体内のたんぱく質が結びつくことにより「糖化」という現象が起きます。
「糖化」が起こると、老化促進物質である「AGEs(advanced glycation end products)」(糖化最終生成物)が作り出され、内臓や体内組織に蓄積します。
その結果、動脈硬化や白内障、骨粗鬆症、アルツハイマー病など、色々な病気を引き起こします。
AGEsは代謝能力が高い20代、30代の頃は体外に排出されますが、年齢とともに代謝能力が落ちてくると体内に蓄積される量も増えていきます。
AGEsが皮膚の細胞に沈着すると、肌のハリを保つコラーゲン繊維が破壊され、シミやくすみ、シワなどの老化現象として表れます。
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